FILTER関数などで生成されるスピル配列に自動連続番号を振る方法
Excelのスピル機能を使用して、動的に変化するデータセットに対して連続番号を振る方法について紹介します。スピル配列とは、Excelの新しい動的配列機能によって、複数のセルに自動的にデータが入力される範囲のことです。この記事では、FILTER関数とSEQUENCE関数とROWS関数を組み合わせて、スピル配列に連続番号を振る方法を解説します。
使用する関数
ここで紹介する関数は次の3つです。
- FILTER関数: 指定した条件に基づいてデータをフィルタリングします。この部分・関数は他のスピル関数に置き換えて問題ありません。
- SEQUENCE関数: 指定した範囲に連続した数値を生成します。
- ROWS関数: スピル配列の高さを調べます。
基本的な計算式
スピル配列に連続番号を振るための基本的な計算式は次の通りです。
=SEQUENCE(ROWS(スピル式入力セル#))
この計算式の各部分について詳しく説明します。
計算式の構造と論理
まず、FILTER関数などを使用して特定の条件に基づいたデータのスピル配列を作成します。例えば、セルF2
に次のような式を入力してフィルタリングを行います。
=FILTER(A2:C27, B2:B27="町田")
この式により、条件「町田」に一致するデータがスピル配列としてセルF2
から下方向に自動的に入力されます。
スピル配列に連続番号を振る
次に、このスピル配列に対して連続番号を振るために、SEQUENCE
関数を使用します。以下のようにSEQUENCE
関数とROWS関数とを使用します。例えばセルE2へセットするとわかりやすくなるでしょう。
=SEQUENCE(ROWS(F2#))
この計算式の各部分を説明します。
ROWS(F2#)
:F2#
は、セルF2
を基点とするスピル配列全体を指します。ROWS
関数は、このスピル配列の行数を返します。SEQUENCE(ROWS(F2#))
: SEQUENCE関数は、指定された行数に基づいて1から始まる連続した数値の配列を生成します。この場合、ROWS(F2#)
で取得した行数に基づいて連続番号を振ります。
この計算式を使用することで、スピル配列の各行に対して連続番号を簡単に振ることができます。スピル配列の内容が変更されても、連続番号は自動的に更新されます。
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