新関数「SEQUENCE」で一次元連続番号を作成する方法
連続番号を生成できるSEQUENCE関数
SEQUENCE関数はExcelの新機能で、指定されたパラメータに基づいて連続する数値の配列を生成するために使用されます。この便利な関数は、一定の間隔で数値を並べたいときや、データのリストを簡単に作成したいときに特に有効です。特定の行数や列数、開始値、ステップサイズを指定することで、さまざまなシーケンスを柔軟に作成できます。SEQUENCE関数は動的配列関数であり、入力したセルから自動的に隣接するセルに数値を「スピル」します。
引数・構文
SEQUENCE関数の基本構文は次のようになります。
=SEQUENCE(行数, 列, 開始, 目盛り)
それぞれの引数の意味は以下の通りです。
- 行数: 生成する連続番号の行数を指定します。デフォルトは1です。
- 列数: 生成する連続番号の列数を指定します。デフォルトは1です。
- 開始 (省略可能): 連続番号の最初の値を指定します。デフォルトは1です。
- 目盛り (省略可能): 連続番号のステップ数を指定します。デフォルトは1です。
以下の記事では行方向、あるいは列方向に展開する標準の連続番号(一次元連続番号)の作成方法を説明します。複数行・複数列へと矩形上に展開する連続番号の生成方法は別記事で解説します。
行方向に展開する連続番号
行方向に連続する番号を作成するには、SEQUENCE関数の最初の引数に展開したい要素数を指定します。例えば、「号」を付けたい場合は、次の計算式を使います。
=SEQUENCE(10) & "号"
この計算式は、1号から10号までの連続する番号を垂直方向(行方向)に展開します。
列方向に展開する連続番号
列方向に連続する番号を作成するには、SEQUENCE関数の第一引数に1を、第二引数に展開したい要素数を指定します。
=SEQUENCE(1, 10) & "号"
この計算式は、1号から10号までの連続する番号を水平方向(列方向)に展開します。
初期値(引数:開始)の設定
連続する番号の開始値を指定するには、SEQUENCE関数の第三引数にその値を設定します。
=SEQUENCE(10, 1, 1001) & "号"
この計算式は、1001号から1010号までの番号を生成します。
STEP(引数:目盛り)の設定
番号の間隔(STEP)を設定するには、SEQUENCE関数の第四引数にその値を設定します。
=SEQUENCE(10, 1, 1010, 10) & "号"
この計算式は、1010号から10号ごとに増加する番号を生成し、最後は1100号で終わります。
SEQUENCE関数は、連続する数値データの生成に非常に便利なツールです。これを使用することで、データの分析や管理がより柔軟で効率的になります。是非、Excel作業の一部として取り入れてみてください。
次の記事(矩形展開する連続番号)
今回の記事では1行、あるいは1列へ展開する連続番号でした。次の記事では複数行・複数列へ展開する連続番号式の生成方法を紹介いたします。
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